■MOX燃料輸送抗議
11月17日早朝、日本の原発から出た使用済み核燃料をフランスで再処理しそのプルトニウムを加工した「MOX(混合酸化物)燃料」が、専用の輸送船でフランスから関西電力高浜原発(福井県)に運び込まれました。国内に運び込まれるのは約4年ぶりです。輸送されたMOX燃料は高浜原発3・4号機使用するもので、現在、3号機で20体、4号機で16体のMOX燃料が使用されていて、その燃料を交換するために輸送されたものと言われていますが、実際に何体輸送されたかは一切明らかにされていません。
当日、現地では、高浜原発の対岸で「MOX燃料」の輸送に反対する市民団体のメンバーが抗議の声を上げ、その後原発ゲート前までデモと申し入れを行いました。
東京では、同日国会議員会館前で、さようなら原発1000万人アクション実行委員会が呼びかけ、緊急抗議行動が行われました。約40人の市民が集まり、現地と連帯して「MOX燃料輸送抗議」「関電はプルサーマルをやめろ」と抗議の声と参加者からのアピールがありました。
その中で、原子力資料情報室の片岡遼平さんからは、プルサーマルの危険性として通常の原発と比べて安全余裕度が狭く、事故の際の被害も深刻なものになり、さらに使用済MOX燃料の処理処分の見通しもないことなどが訴えられました。