「さようなら原発世界大集会」が開催されました


 12月15日、あいにくの雨模様の中、東京・日比谷野外音楽堂において、「さようなら原発世界大集会」が開催され、約1600人が参加しました。

 今回の集会は、15日から17日にかけて、日本政府と国際原子力機関(IAEA)が「原子力安全・福島閣僚会議」を福島県郡山市で開催することへの対抗アクションとして企画された、東京・日比谷と郡山で同時参加型アクション「Nuclear Free Now」の一つとして開催されたものです。
 最初に1000万人アクション呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんが、「『美しい日本』壊したのは誰か。原発はすべて潰して行く」とあいさつしました。続いて、同じく1000万人アクション呼びかけ人で作家の内橋克人さんが登壇して、「『空想的科学主義』、脱原発に浴びせられる言葉だが、何万年もかかるプルトニウム問題を解決できる(から原発を動かしてよい)と主張する者こそ間違い」と訴えました。参加がかなわなかった1000万人アクション呼びかけ人で作家の落合恵子さんからは、メッセージが寄せられ、紹介されました。アクションに賛同する法政大学教授の田中優子さんは、「誰かが日本を取り戻すと言っている。70年前の日本を取り戻すのか。そんな方向に向かうなら、こういう集会を続けなければならない」と強調しました。
 また、国民投票で98%の反対を得て脱原発を実現したイタリアから、環境NGO・レーガンビエンテのモニカ・ゾッペさん、リトアニアからは、環境NGO・ベローナのアンドレイ・オザロフスキさんもかけつけて、日本の市民に脱原発を呼びかけました。
福島から、ハイロアクション福島原発40年実行委員会の大賀あや子さんが、避難生活の苦悩について言葉を詰まらせながら訴えました。その後、翌日に控えた東京都知事選候補者の宇都宮健児さんもかけつけてアピールを行いました。
 最後にアクション呼びかけ人で作家の澤地久枝さんが、「地上の命はかけがえない、お金にはかえることは出来ない。人によって人は変わる。政治も変える。希望を捨てない」と訴え、「さようなら原発世界大行進」に出発しました。

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