3月8日開催「さようなら原発3.8全国集会」報告

「原発反対の意思を再度強固に」集会報告

「3.11福島原発事故を忘れない」をメインテーマに、さようなら原発3.8全国集会が、3月8日東京の代々木公園で開かれました。
数日前までの暖かい日から一転、真冬並みの天気の中で、3千人が集まりました。
集会は、野外音楽堂でのメインステージのほか、ミニステージが開催されました。

ミニステージでは、元双葉町長の井戸川克隆さんが、国と東電を相手に15年5月に「被ばくと避難によって精神的苦痛を受けた」などとして損害賠償を求める裁判報告から始まりました。
次に吉田明子さんが司会を務め、原発課題に環境問題を取り入れた「原発事故と気候危機」のディスカッションが行われました。

 

野外音楽堂でのメインステージでは、新宿アルタ前等でライブ活動を展開するTABI Blueの演奏からスタートしました。
主催者あいさつでは、呼びかけ人の佐高信さんが「忖度・裏金・統一教会の政治から私たちは反原発の旗を高く掲げ政治を取り戻そう」と話しました。
福島平和フォーラムの瓶子(へいし)高裕さんは「帰還困難者を多く抱え、生活保障は進んでいない。一方で石破政権は、原発依存や再稼働等を進めようとしている。福島第一原発では、廃炉や汚染水の海洋放水等長期に渡る問題など課題も多い。3月15日には福島でも集会を予定している。参加できる方は来てください。」と訴えました。
原発事故被害者団体連絡会の大河原さきさんは「東電刑事裁判の最高裁判決は一審、二審の無罪判決を引き継ぐ被災者の気持ちを逆なでするもの。加害者無罪では無責任体制が維持され第2、第3の事故が起きかねない。集団損害賠償や自主避難者の裁判でも弱い立場の人たちを痛めつけている。今年の6月16日にも最高裁包囲を行う」と参加を呼びかけました。
新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会の沢居恵美さんは「汚染土の再生利用を全国の公共事業に再利用する計画が進んでいる。汚染土は危険だからと言って集めたのに今度は安全だからと拡散しようとしている。東電の敷地で保管すべき」と結びました。
青森県農業者政治連盟の荒木茂信さんは「原子力政策は国策だったのに東電刑事裁判で責任を問わない判決が下った。核燃施設の建物は作られたが動いてはいない。放射能に安全はない。農地を持って逃げられないので反対運動を続けていく」と決意を述べました。
FFF(Fridays For Future Tokyo)の足立心愛さんと二宮リム虹さんは「気候変動も原発も生活を壊すから反対。原発事故が発生すれば故郷を失うことになりかねない。その土地に根ざして生きる権利を失うことになる。生活やコミュニティも壊される。気候変動も原発も将来世代、若者に大きな負担をもたらす。同じ悲劇繰り返す恐れのある原発や私たちの未来を脅かす気候変動に対してこれからも活動を続けていく」と発言しました。
柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民で決める会の池田千賀子さんは、「18年に県知事選に立候補したが現職の花角知事に勝つことは出来なかったが最大の成果は『原発の再稼働は県民の信を問う』と約束させたこと。どのような方法、いつ行うかは未だに明らかにしていない。県民投票を行う直接請求を行い15万筆を集めた。県議会が審査・採決を行うのは4月8日から3日間の臨時会で行われる。全国の皆さんが県議会に圧力を加えることをお願いします」と話しました。
最後に呼びかけ人の鎌田慧さんは「12年から続けている集会で一番寒い中、青森・福島・新潟からも来ていただいた。被害者が苦しい思いをしているのに誰も責任を問わない、責任を追及できないのが原発を支えている日本の政治状況です。事故後1日も早く原発止めるという誓いを破っているのは岸田からの政策です。民主主義の根幹に関わる問題として原発を止めましょう」と訴えました。

集会後は、渋谷コース(代々木公園~宮下公園前)と原宿コース(代々木公園~神宮外苑駅前)に分かれて、パレードが行われました。

 

プラカードやプログラムのデータは以下のページをご覧ください。

http://sayonara-nukes.org/2025/01/20250308sayonaranukes-yoyogi/

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