使用済み核燃料の中間貯蔵施設搬入に抗議する緊急行動
9月24日、東京電力の柏崎刈羽原発の使用済み核燃料96体が、青森県むつ市にある中間貯蔵施設に向けて搬出され、26日に搬入されました。
これは東電管内の発電に使われた核のごみを青森に押し付け、下北半島を六ヶ所に続く核のごみ捨て場にしようとするものです。東電管内で原発の電気を消費してきた私たちの責任でもあります。
中間貯蔵施設では、使用済み核燃料を最長50年間保管するとしていますが、その後の行き先は明確ではありません。六ヶ所再処理工場の完成も不透明な中で、50年後の搬出も見通せないまま貯蔵が進められ、結果的に50年後も使用済み核燃料が残り続け、そのままなし崩し的に核のごみ捨て場にされてしまう危険性があります。そもそも政府、東電そして青森県のこれまでの無責任な核燃料サイクル政策が問題です。
25日、今回の輸送に対して「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」と「再処理止めたい!首都圏市民のつどい」は、現地青森での抗議行動(9月26日)に連携して、経済産業省、東京電力に対して緊急の抗議行動を呼びかけました。雨が降りしきる中にもかかわらず、経済産業省には20数名が集まり、東電本店前には30名近くの方々が集まりました。
緊急行動では、青森が核のごみ捨て場になること、50年先の使用済み核燃料の行き場がないことなどを各参加者が訴えました。東電前では「下北を核のごみ捨て場にするな!」「柏崎刈羽原発の再稼働反対!」などと抗議の声をあげました。また、青森や新潟の現地で抗議行動を行っている団体からの連帯メッセージを紹介しました。(そのひとつの「核のゴミから未来を守る青森県民の会」からのメッセージを掲載してあります。)