11.5さようなら原発講演会報告

110500-1

 11月5日、お茶の水の連合会館で「もんじゅは廃炉だ!黄昏の核燃料サイクル」をテーマに海渡雄一弁護士の講演会が行われました。普段は集会で話を聞くことは多いもののじっくりと話しを聞く機会が少なかったのですが、今回は各地の原発裁判に長く関わってきた海渡さんの話を90分にわたって聞くことができました。
 集会の冒頭で、鎌田慧さんは「9月23日の集会は雨でデモは中止になったが、次からは雨でもやりたい。鹿児島に続いて新潟県知事選挙でも不利な状況をはねのけて勝利した。私たちは勝っています。」と話しました。

110500-2

 海渡さんの話は、パワーポイントのシートが96枚にも及ぶものでした。最初に「もんじゅは、人件費を除いて、建設費・維持管理費・燃料費だけで2014年までに1兆3千3百億円を費やしながら失敗した。資源小国の夢のエネルギーとして1950年代に軽水炉導入と共に言われたが実現していない」と話した後、高速炉と高速増殖炉の違いから、各地での裁判での状況など幅広い内容でした。
 質疑応答でも、「私見だが日本が核燃サイクルを維持したいのは(核爆弾に転用できる)プルトニウム技術を確保しておきたいからでは」としました。
 講演会最後に、長く海渡さんともんじゅ訴訟に関わってきた福武公子弁護士から「今は福島からの避難者と共に国と東電を相手に千葉で裁判を起こしている。来年3月頃にかけて千葉をはじめ各地の判決が出されようとしている。こちらの支援もよろしく」と話しました。
 講演会後、参加者からは「自民党の支持者でも半数以上が再稼働に反対しているなどの話を聞くと元気がでる」などの声が聴かれました。

コメントは受け付けていません。

Highslide for Wordpress Plugin