記者会見出席者による9.6声明

声明

わたしたちは、福島第一原発事故を受けて、原発社会からの脱却を願い、9月19日の「さようなら原発5万人集会」と「1000万人署名運動」をよびかけている者です。

このたび国会で選出された野田新首相とその内閣は、経済を重視する姿勢を示しています。経済生活の立て直しは、たしかに緊急の課題ですが、そのために原発の再稼働が必要であるという見解が示されていることに、わたしたちは非常に危惧を覚えます。はたして、経済活動は生命の危機より優先されるべきものなのでしょうか。

このたびの原発事故は、いったん深刻な事故が起きれば、土も空も海もすべてが汚染され、人間の生活と記憶の場を破壊する恐怖を示したばかりです。しかも、現在も続く放射能汚染が、今後長期間にわたってどのような影響を与えるのかという不安が拡がっています。

広島と長崎の記憶が深く刻み込まれたはずのこの国で、再び核がその猛威をふるうことになったことをわたしたちは深く悔やみ、ふたたびこのようなことを繰り返すまいという決意を新たにしています。経済優先をいいながら、次の原発事故が起これば、経済活動の基盤である人間の生活や自然まで破壊されてしまいます。そのような巨大なリスクを負ってまで、経済を成長させ続けなければいけない理由がどこにあるでしょうか。

この危機の時にあって、わたしたちは政治に、経済的合理性や生産性ばかりにとらわれない理念を掲げる勇気と見識をもとめます。わたしたちは野田新政権に、核の恐怖からわたしたちのいのちや国土、人類の公共財産である自然を守るという理念を明確に示し、具体化するために、下記のことを要請します。

一、停止している原発は、再稼働させない。

一、老朽化したり、危険性が指摘されている原発からすみやかに廃炉にする。

一、もっとも危険なプルトニウムを使用する高速増殖炉「もんじゅ」と、核燃料再処理工場は、運転準備を停止し廃棄する。

一、省エネルギーと持続可能な自然エネルギーを中心に据えた、新エネルギー政策への転換を早急に開始する。
2011年9月6日

9.19集会、1000万人署名呼びかけ人

記者会見出席者 
大江 健三郎
落合 恵子
鎌田 慧
宇都宮 健児(賛同人)

13件のコメント

  1. 私も現在のテレビ放送などをみていて局などにより原発のニュースが極端に違うのにわ驚かされます、新聞も同様です、未来わ再生エネルーギにかかっていると確信しています。

  2. 危険な原発はなくしたい。必要以上の電気はいらないので極力節約します。
    政府は原発利権者を代表しないでください!
    原発NOの意志を国民多数のものとして示しましょう。
    Web投票でも何でもいいので、簡単な方法で意志を示すことが大切だと思います。

  3. ヒロシマの一古書店主です。エネルギー不足は電力会社のデマであること。橋下大阪府知事のデータを示せ!の要請に関西電力はよう答えられなかったことからも電力会社の陰謀であることは明らかです。原発がコストが安いってのもデマ。用地買収や様々な交付金、核のゴミの再処理費用を含めれば原発ほど高いエネルギーは無い!それを含めなくても、先進国になかで日本の電力料金は圧倒的に高いことからも、原発がいかにコストが高いかは明らかです。しかも原発はいかに安全に操業されていても、何万年も残る核のゴミを大量に出さざるを得ないエネルギーであること、操業・保守点検の度に、何万人もの被曝労働者を出さざるを得ない最低の発電手段であること。日本のような世界でも稀な地震国で原発を今なお稼働させる愚を犯してはならないことは誰の目にも明らかです。今すぐすべての原発を止めても日本には有り余る発電能力があります。今こそ全ての原発を停止させ、廃炉に追い込みましょう!!!

  4. この9.6声明はネットニュースで初めて知りました。中国在住です、早速ネット上のフォームによる内閣総理大臣宛の署名をいたしました。

    ちょっと皆様とは角度を変えて:
    あの2chでも、ちょっと以前、
    001: 名無しさんのお腹いっぱい   
    この人はO経最強の学者らしいが、経済学の発展としてこの人の業績について知りたい……
    159: 名無しさんの冒険  
    置塩先生はやはり凄かったということで。 
    160: 名無しさんの冒険  
    置塩先生は偉大だったが、他は碌な奴がおらんというのが、マル経の結論か?

    と評価された置塩信雄元神戸大学経済学部教授の言葉に、

    「大学を卒業して以来、35年の間経済学を研究し教育してきた。その間、筆者の頭脳には、いつも人間の存続の可能性という問題が見えかくれしてきている。これからさき、人間がどのように振舞おうとも、人間は無限に存続してゆける筈だと確信することができなかった。(『現代資本主義と経済学』はしがき、1986年岩波書店)」

    という言葉が有ります。

    生活を縮小すること、これから日本も欧米も中国も大変。
    なんでも湯水のように使う…身の回り便利何でも有り…では子孫世代は生存不可能、日本民族=東電そのもの?

    こちらでは、冷蔵庫もレンジも掃除機も車も必要ない生活。9月になっても外35度夜30度、湿度80パーセント、超厳しいけれど、扇風機だけで十分慣れた。
    夕方ニュースのあとはTVも切って、20Wの節約灯1本で過ごせる。
    生活は縮小する様に、贅沢とこころの生活幸福度はちがうようだ(^_^)

    ※ 置塩信雄先生の業績については、WikipanionでもWikipediaにも詳しい。また、神戸大学の

    http://www.lib.kobe-u.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000003kernelssearch-jp

    から、一連の論文がPDFで読めるようになりました(2011/08から(^_^)

    • 中国から、補足します。
      毎年一度のお盆帰国、この夏北アルプスランプの船窪小屋のブログから:

      > 静かな夜  
      > 2011年 8 月 19日 
      > 投稿者:寿子(or 小屋番)ふなくぼ便り
      > 夜8時、外に出てみると、うっすら山の影と雲がなんともいえない絶妙な雰囲気を出している。ぽつんぽつんと山の小屋明かりが見える。今、この山の中に私たちはいるんだな。自分の存在を感じる。今夜は風がなく、とても静か。電気いっぱいのネオンの夜景とはまた違う、静かでひっそりとたたずむ山々。木々が呼吸をしている。空気がとてもすんでいる。 

      > ときの日記  
      > 投稿: 2011 8 月 31st  16:15 ふなくぼ便り
      > …外はガスで山も見えなくなった。明日は雨だな。 全て自然に逆らわず!ありのままを受け入れて、わたしたちは生きていく。フッフッフ、天水よ、タンクにたまってくださいな!

      (船窪小屋はつい先週3日にTV東京から “天空の宿” として紹介されました)
      今回の皆様の活動の成功をお祈りします(^ー^)ノ
      そして天空のもとこの緑樹滴る大地地球が、子孫曽孫たちにも享受されると嬉しいですね。
      人の愛心理性は普遍永遠不滅です♪(v^_^)v

      • “福島第1原発 曲折越えて「安定」廃炉へ未知の闘い… 年明けからは、最長40年とされる廃炉の工程が本格化、幾多の困難が予想される…”

        2012年元旦、その福島でいま奮闘されているすべての東電関係者の皆様に首を垂れて、「ご苦労さま、お疲れさま、有難うございます。」 …東電,原子力安全委員会の責任者の信賞必罰は未だ見えず…。

        「原発は危険なだけでなく、雇用も創出せず」クリントン元米大統領
        …とくに注目されるのは、日本を襲った東日本大震災を踏まえた事実上の「脱原発」論だ。自然災害に弱い原発にエネルギー源を依存することにクリントンは「ノー」の結論を出している。
        「何十年続くか分からぬ核漏れ、不毛になった土地、農産漁業に与えるダメージ。…自然災害による被害は原発の脆弱性をまざまざと見せつけた。しかも雇用創出という面からみても原子力エネルギーは、他のクリーン・エネルギーと比べて、雇用を創出する『A Job creator』とは思えない」
        【先読み アメリカ新刊 “Back to Work” — Why we need smart government for a strong economy】(2012/01/01 SANKEI イザ! 高濱 賛)

        〻ZuotengiiPhone博客(blog): "世界充满绿色"
        http://d.hatena.ne.jp/zuotengiphone/00110907 から〻

  5. 主婦です。子供達のために 非力な私でも出来ること。「節電」そして「さようなら 原発」の意思を表すこと。「原発が無ければ 国は成り立たない」等の宣伝に洗脳されず、流されず!
    過去の多くの悲惨な経験を二度と繰り返したくありません。忘れてはいけないと思っています。日本の大地は、多くの無念のうちに亡くなった人々の魂に支えられているのです。

  6. 脱原発を確実に進めるために再生可能エネルギーの推進が必要です。しかし未だにテレビ、新聞等では「再生可能エネルギーは電力の安定供給が難しい」と言っています。確かに風力発電は風がない日は発電しないし太陽光も夜になれば発電しません。
    それでは「地熱発電」の開発を進めればいいのではないでしょうか?地熱発電はクーリーンで天候にも左右されることなく夜間でも(24時間)安定して発電することができます。
    地熱発電はコストが高いなどという声がありますが、なぜ燃料代がタダなのに高いのでしょうか?建設費が高いという声もあります。でも原発の建設費、開発費はもっと高いです。(もんじゅはいくら掛かっていますか?)
    コストが高いのは地熱発電に対する国の環境規制が厳しいからです。しかも事業仕分けでは地熱発電開発予算が根こそぎカットされました。また、地熱発電の間違った「風評」がたくさん流れています。

    いま世界では地熱発電の新技術「高温岩体発電」の開発競争が展開しています。この技術を制した国がこれからの再生可能エネルギーをリードしていくことになるからです。日本も国を挙げて地熱発電の新技術の開発を進めるべきです。事業仕分けで予算を削っている場合ではありません!

    再生可能エネルギーの中心を担うべき技術は「地熱発電」です。
    (施設稼働率:風力ー約20%、太陽光ー約12%、地熱発電ー[約70%]、ちなみに現在の原発ー約40%、ただしH-21年は約60%)

  7. 九州に住むものですが、日本一危険な玄海原発の一号炉
    の脅威にさらされて、毎日が不安です。九州電力は何を考えてあのような核爆弾を稼動させ続けているのか、理解に苦しみます。事が起こってからはもはや手遅れだという事例がつい最近起きて、現在世界中に知れ渡っているのにまだ止めない。1号炉だけではなく4機全てが反応を起こす可能性があることを福島原発は示してくれております。一刻も早い廃炉の決定を望むばかりです。発言力も無い一会社員に過ぎません。自分の無力さをひしひしと感じております。が、いても立ってもいられなくなり呼びかけに応じさせて頂きました。推進派の人々の考えが変わる事を心より願います。このままでは、世界で唯一核兵器による被害を受けた国、日本の恥だと思います。

  8. 70歳の老女です。子供の頃、「何故?あなた方は第二次世界大戦を止めようとしな
    かったの?」と親の世代を攻めた事があります。後に歴史を学び、口を開く事で
    「売国奴だ!」「非国民だ!」と攻められる恐ろしい社会であったことを知りました。

    今、私達が原発を止めようとしなければ、孫達から同じ質問を浴びせられそうです。
    又、反対をキチンと声に出して言える社会を守らなければと言う思いで一杯です。

  9. 賛同します。特定の党派に操られる組織にならないよう、幅広い、ボトムアップの運動となるよう心から期待します。(大学教員)

  10. 数万年の時空を超えて自然と生命に破滅をもたらす核の火を強欲な利益優先の輩の手から取り戻さなければ・・・英知を結集するのは今。

  11. 日本の政治家は、本当に自国民を大切に思っているのでしょうか。今回の不幸で悲しい、「震災・原発事故」を、「残念な教訓」に生かせずに、このまま経済重視・原発推進の政治が行われれば、明るい希望の持てる日本はありえ無いと思います。この厳夏、私達は節電に頑張り、原発が無くても乗り切れるという意思表示をしました。ましてや寒い冬は、電気以外の暖房を使う手段もあります。政治家や電力会社の「原発が無ければ国は成り立たない」等の、「脅し」に屈せず、今後もしつこく、脱原発支持を言っていきたい。普通の62歳の主婦ですが、周りに話していくことが微々たる使命と思います。

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