さようなら原発1000万人署名市民運動 11月26日集会へのメッセージ
Atomkraftfreie Welt-SAYONARA GENPATSU Düsseldorf e.V.(ドイツ登録公益社団法人 さよなら原発デュッセルドルフ)は、日本の、そして世界の即時脱原発を目指して活動を行っています。昨夏の大飯原発再稼働を機に空前のうねりとなって広がる脱原発の動きを応援したく2012年7月に結成し、ドイツはデュッセルドルフの地を中心に活動しています。
私たちは「さようなら原発1000万人署名市民運動」を強く支持します。
東京電力、福島第一原発事故から2年半が経ちました。事故は収束するどころかフクシマでは、毎日1000トンもの地下水が流れ、日本政府の発表では、その内300トンが汚染水や土壌と混じりながら毎日海に流出しています。大気も「現在も毎時1000万ベクレルの追加的放出があると大気汚染が継続的に続いている」と東電の廣瀬直己社長自身が10月7日、閉会中審査の参議院経済産業委員会で語りました。
このような状況の中で、安倍総理は「状況はコントロールされている」「原発の港湾内の0.3平方キロメートルで完全にブロックされている」と国際オリンピック委員会(IOC)で明言し、危険な地震国日本で、政府、経済、マスコミ、学者が一体となり、再稼動をもくろみ、目先の利益を優先して世界に原発を売り歩います。このことはドイツでも広く報道されており、海外在住日本人として誠に恥ずかしく遺憾です。
使用済み燃料棒の取り出しが始まりましたが、震災前から1号機プール70体、4号機プール3体、2号機プール3体、3号機プール4体の燃料棒は破損している事が明るみに出ました。どのように取り出せば良いのか、さらに取り出した燃料棒をどのように長期間保管するのか全く目処が立っていません。
汚染と危険は益々拡大しています。今、地球が危険にさらされています!
日本を、世界を、滅ぼしかねない危険な原発に対し、ドイツでも「さようなら」の声を、連帯してあげていきます。
2013年11月25日
さよなら原発デュッセルドルフ
理事:藤井隼人・フックス真理子・高岡大伸
●Sayonara Nukes Berlinから
どんなに遠く離れていても、私たちの活動の原点は日本の運動です。
日本の運動があってはじめて国外に住む日本人も勇気をもらっているのです。
そしてくじけずに頑張って欲しいと云う思いが、また遠く離れた故郷へとエールを発信し続ける活動の原動力になります。
今年の東京に合わせた3月9日のベルリンでの脱原発デモと、6月2日はベルリンで大きな環境フェスティバルに参加し、日本人ばかりでなくベルリン市民からも署名を集め、さようなら原発の事務所に送付する事ができました。環境フェスティバルでは、一般客にまじり自転車デモに参加されていた緑の党のシュトレーベレ連邦議員も署名してくださいました。2年を経て、未だ収束を見せないフクシマの現状には、ここドイツにおいても関心の高さを感じない日はありません。
みなさんのひたむきな努力と希望が積もり積もった850万筆もの署名に期待を寄せつつ、ベルリンでもこの行方を見守っています。原発のない社会を目指して、共に声をあげて頑張りましょう。
Sayonara Nukes Berlin
●よそものネット・フランスから
さようなら原発1000万人署名市民運動 11月26日集会へのメッセージ
私達、フランス在住日本人有志は、「さようなら原発1000万人署名」 に発足当初から協力し、フランスで集めた署名をお送りしてきました。昨年7月大飯原発が再稼動した時、危機感を共有した事が契機となって、「よそものネット」を立ち上げるに至りました。
今では、スイス、イタリア、オランダ、ドイツ、イギリス、ベルギー、アメリカなど世界各地の邦人脱原発グループや有志ともつながり、情報の共有や問題提起、ネット署名の拡散や連携したアクションを行っています。
フランスでは、福島原発事故による海洋汚染や小泉元首相の「原発即ゼロ」発言について比較的よく報道されており、国民は日本の状況に注目しています。フランスでの脱原発集会で、私たちが「日本では今年の9月以降、原発が一基も稼働していない、それでも国民生活は支障なく営まれている」と言うと、フランス人の多くが驚きます。58基もの原発を抱え、電力の75%を原子力に頼るフランスでは、日本における稼働原発ゼロの実績こそ、脱原発に向けた大きな説得力となることでしょう。
稼働原発ゼロの状況は、再稼動を許すまいと、日夜活躍されている市民によって支えられています。
ところが今まさに、安倍自民党政府は、主権在民と市民の知る権利を踏みにじり、戦前に逆行するような「特定秘密保護法案」を衆議院で採決しようとしています。民主主義に反するこの法案が施行されたら、原発問題についても真実は闇に葬られ、市民活動の自由も阻まれる危険が大きくなります。このメッセージが読まれるのが、たとえこの悪法案が可決された後だったとしても、私達はこれからもあらゆる機会をつくり、日本の脱原発運動を支援していく覚悟です。
1000万筆達成はあと一息です。皆でたずさえあって署名運動を続け、市民の声を絶やさずに広めていきましょう。
2013年11月21日
よそものネット・フランス一同