9.19集会に寄せられたフランス等からの声明

アラン・ブロッサ(パリ第8大学《サン・ドニ》哲学科教授)
私は9月19日に東京で行われるデモに対して最大限の全面的な連帯を表明し、すべての国家、とりわけ日本における民間および軍事を目的とした核エネルギーの利用の放棄を求めます。

福島の大惨事は広島での犯罪と同様に、まずあらゆる世代の日本の人々の命に影響を及ぼし、現在も及ぼし続けている出来事です。しかしそれは同時に政府の無責任によって引き起こされた人災でもあり、おかれた状況に違いはあれど私たちはその影響を受けています。そしてこの人災に対して立ち上がることを私たちは求められています。これらふたつの出来事を前にして、人類の運命がこれほどまでにただひとつの共有されるものとなったことはいまだかつてなく、私たちが人間として、これらふたつの双子の災害が課す責任に見合うように、これほどまでに自らを高めなければならなかったことも、一度もありませんでした。

9月19日、あなたたちが核という病に反対して歩くとき、私は心からあなたたちとともにありたいと思います。(太田祐介、北牧秀樹訳)

スーザン・ジョージ (政治経済学者、ATTACフランス名誉議長)
9月19日「さようなら原発」5万人集会への賛同メッセージ
 世界中のすべての人は、とくにフクシマの事故以来、原子力が(問題に対する)解決策などではなく、問題そのものなのだということを見て取ることができるようになりました――ただし、日本と諸外国の政府関係者、また現体制下で利益を上げている多国籍企業を除いて。これら(後者) の人々は私たちのいのちをすべて手の中に握っているにも関わらず、無責任にふるまうということを何度も何度も示してきました。この現在進行中の悲劇を止めるのは、今です。あなたがたの9月19日 の集会の大成功を願っています。(訳:世古 淳)

Especially since Fukushima, everyone in the world can see that nuclear power is not the solution but the problem—everyone, that is, but Japanese and other national officials and the transnational corporations profiting from present arrangements. Such people take all our lives in their hands but have over and over again shown that they are irresponsible. It is time to stop this ongoing tragedy and I wish the greatest success for your demonstration on 19 september, Susan George

ダニエル・コーン= ベンディット(欧州議会緑の党連合・共同代表)
スリーマイル・アイ ランド、チェルノブイリ、フクシマ。これら3つのもっとも重大な事故は、原発が危険なしに済ますことができないことを証明しています。そしてそれが、逆から権力が市民を納得させようとしてやっていることです。事故の重大性を明 らかにすることをしなくなってしまっている福島の事故を見てみましょう。すなわち、隠蔽された情報と、当局によって矮小化された事実と、住民が汚染から身を守るための予防措置の遅れなどです。そして、一つのことが確認できます。原子力があるところでは、民主主義は消去されるということです。

フクシマは、したがって、反原発の闘いの決定的なターニングポイントなのです。というのも、この転換点は根源的な問いを発しています。 要するに、我々はまだ 我々の指導者とその政府の欲望に耐えねばならないのか、という問いです。そしてその指導者や政府は、盲目的に原子力エネルギーの開発の中に身を投じているのです。

原子力のオルタナティヴは存在します。すなわち、再生可能エネルギーの開発であり、エネルギー効率などへの投資です。それほど、これらのオルタナティヴが、脱原発への障害は技術的次元のものではなく、政治的次元のものであることを示しています。以前は、一握りの軽率な者たちの夢に過ぎないと非難されていましたが、脱原発は実現可能な選択肢となったのです。たとえばドイツ、スイス、イタリアのような国々がおこなった選択です。ならば、日本にそれができないわけはありません。(訳:コリン・コバヤシ)

Three Mile Island, Tchernobyl, Fukushima. Trois accidents majeurs qui prouvent que le nucléaire n’est pas sans danger. Et ce alors que les autorités s’emploient à convaincre les citoyens du contraire. Prenons l’accident Fukushima, dont la gravité n’est plus à démontrer : informations dissimulées, faits minimisés par les autorités, retards dans la prévention de la contamination des populations, … Et un constat : là où s’implante le nucléaire, la démocratie s’efface.

Fukushima marque donc un tournant décisif dans la lutte anti-nucléaire. Tournant décisif car il pose une question primordiale : devons-nous encore subir les desiratas de nos dirigeants et gouvernements successifs, qui s’engagent yeux fermés dans le développement de l’énergie nucléaire?

Des alternatives au nucléaire existent : développement des énergies renouvelables, investissements dans l’efficacité énergétique, etc. Autant d’alternatives qui démontrent que les obstacles à la sortie du nucléaire sont d’ordre politique et non technique. Auparavant décrié comme un vieux rêve d’une poignée d’hurluberlus, la sortie du nucléaire devient une option envisageable. Option que des pays tels l’Allemagne, la Suisse ou l’Italie ont choisi de prendre. Alors pourquoi pas le Japon?

Dany Cohn Bendit
Co-Président du groupe Verts/ALE
Parlement Européen

3件のコメント

  1. 美しいふるさとを奪い、不安を感じながら子育てをしなければならない国に
    なってしまった悲しさ。だけどそれを知らず知らずのうちに許してきた私たち都会に住む者。子孫にあまりにも多くのつけを残してしまい、申し訳なさで
    いっぱいです。脱原発を決めたヨーロッパ諸国をうらやんでいても仕方ありません。長いものには巻かれる、のど元過ぎれば・・・の国民性をここのところだけは変えようではありませんか!
    今が日本のターニングポイント。原発はもういらない!意思表示をみんなで
    しましょう!

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