2月24日、「ウクライナに平和を!2.24青山集会&デモ」を開催しました。

冬の青空に響くウクライナの歌声 東京・青山で集会とデモ

冷たい雨の合間を縫った2月24日青山公園で500人が集まり、「ウクライナに平和を!青山集会&デモ」が開かれた。集会は日音響によるプレコンサートから始まった。

主催者挨拶として平和フォーラムの藤本泰成さんは、亡くなった志願兵の母親の発言を引用し「『みんなが彼をたたえてくれる』『彼は英雄だと思う』『しかし私は彼と生きてきた今、私は生きている意味が分からない』戦後79年、国のために、多くの若者を理不尽な死に追いやった私たちの歴史から私は決してウクライナに頑張れとは言えない。早くウクライナとパレスチナに平和が戻ること、日本社会や政治が『いのち』から物事を考えていくこと切望する」と開会のあいさつで述べた。

中川五郎さんは、名古屋城の歴史に忠実に、しかしバリアフリーには全く配慮しない天守閣の復元計画を皮肉る「空飛ぶ金の鯱」や東日本大震災で被災した宮城県の美術館を歌った「フェルメールからのラブレター」等3曲が披露された。

総がかり行動実行委員会の小田川義和さんは、国連の機能が十分に果たされていない現状や日本企業がロシアで事業展開していること述べた後、「復興推進の前に戦争を止めさせる努力を積み上げることを日本政府に強く求めたい。そして戦争を準備する政府や大軍拡・敵基地攻撃能力・憲法9条改憲を進める自民党政治にはレッドカードを」と訴えました。

原子力資料情報室の松久保肇さんは、「欧州最大の6基の原発を擁するザポリージャ原発はで送電線の切断は度々起きている。ウクライナ軍もロシアへの送電網切り換えを阻止するために攻撃をしている。ロシアも加盟しているジュネーブ条約では、原発やダムへの攻撃は禁じられているのに危険な攻撃がおこなわれている。ウクライナ戦争では戦時下における原発の脆弱性を白日のものにした。原発が攻撃対象でなくなり原発利用の根本が変わった。平和と日本を含めた原発の即時停止を求めていきたいと結んだ。

チェルノブイリ原発から2.5㎞のところで生まれたウクライナ人歌手のカテリーナさんは、65弦のウクライナ民族楽器であるバンドゥーラを弾きながら歌声を披露した。「ウクライナ」「母への道」「翼をください」の3曲が冬空に響き渡った。

集会の最後に、野平晋作さんは「今日は世界中でロシア軍のウクライナからの撤退を求めて集会・デモが行われている。さようなら原発はロシア軍に対して原発を攻撃するなと声をあげている。ウクライナはチェルノブイリ原発で、私たちは福島第一原発で事故を経験した。そこで得た教訓は『人類と原発は共存できない』という普遍的なものだ。普遍的にするために声を挙げよう」と閉会挨拶をした。

この後、六本木を通り三河台公園までウクライナへの攻撃停止、原発の廃止を訴えながらデモが行われた。

(報告作成,K)

ロシアのウクライナ侵攻から2年 ウクライナに平和を!2.24青山集会&デモ

日 時:2024年2月24日(土)13:30~14:50
会 場:都立青山公園南地区多目的広場 (東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩5分)
内 容:主催者あいさつ・アピールなど
音 楽:中川五郎さん、ウクライナの歌・ カテリーナさん
デ モ:青山公園→六本木通り→三河台公園(解散)

集会の案内チラシはこちら

さようなら原発1000万人アクション 03-5289-8224

戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
◆戦争をさせない1000人委員会  03-3526-2920
◆憲法9条を壊すな!実行委員会  03-3221-4668
◆憲法共同センター  03-5842-5611

※なお、さようなら原発1000万人アクション主催の「放射能汚染水の海洋放出を強行したことに対しての月例の抗議行動」は、2.24青山集会&デモへと合流するため、別途開催はいたしません。

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