キャラバン4日、5日目 茨城から栃木へ

●4日目(15日火曜)
茨城県に入りました。今日は東海原発30km圏内の15の自治体への要請行動で、キャラバン隊を3つのグループに分かれて要請しに行きました。

【Aコース】

 Aコースは、高萩市役所、日立市役所、常陸太田市役所、ひたちなか市役所、大洗市役所の5ヶ所で、私はほとんどの役所に2年前の第1回キャラバン行動で要請しに行ったことがありました。1回目のキャラバン行動のときよりあたたかく受け入れてもらった気がします。ただし、すべてが首長対応ではなかったのは残念でした。かく受け入れてもらった気がします。
 キャラバン隊は3つのコースに分かれていて、要請行動に慣れてなく不安に感じていましたが、一回一回、回を重ねるごとに慣れていき、自分たちの思いを堂々と述べるようになっていったのはとても嬉しく思いました。
 夕方には水戸駅で街宣・署名活動をし、その後は3つのグループが合流してキャラバン茨城集会に参加しました。集会では、東海村からの発言者が、最近の議会選挙で村長をはじめ20人の議員のうち11名が原発推進派になってしまい、東海原発を再稼働しようとする動きがあると報告しました。
 福島からの発言者は、「放射能が怖い」といって何かグループを作ると「不安を煽る会」と揶揄され、健康被害に遭っても「原発のせいではない」と事実を隠すようなことが行われていると報告しました。
 5年が経過しても放射能は出続けていて、周辺に住んでいた住民は避難先でも戻ってきても辛い思いをしながら生活をしているのが現状です。
 第2、第3のフクシマを作らせないためにも、風化させないためにも、頑張りたいです。

【Cコース】
 私が参加したコースは、笠間市、小美玉市、鉾田市、茨城町、茨城県です。要請内容は、茨城県内にある東海原発の再稼働に反対するとともに、老朽化する東海原発の使用を20年延長する手続きに反対することを求めるものでした。
 現在、茨城県には福島県民が約3000人避難しており、自治体によっては、雇用創出で臨時職員として採用したり、県ではNPOを介して支援を行っているそうです。しかし、原木椎茸の出荷は制限され、東海原発の再稼働に向けた動きも、自治体選挙で再稼働賛成議員がたくさん当選したことで、一気に進む危険性があります。
 自治体要請後には、水戸駅前で宣伝活動を行い、夜は自治労会館で、フクシマ連帯キャラバン茨城集会を開催し、この間の取り組みを報告しました。地元の方によると、キャラバン隊に対する要請行動が自治体側でも定着しつつあり、来年は回答を用意するために要請書を事前に提出してほしいと自治体側からは求められたそうです。

●5日目(16日水曜)
 5日目は茨城県東海村を訪問し、要請行動を行いました。原子力防災安全課が対応しましたが、終始敵対的な説明をしていたのが印象的でした。東海村は原発事故時の避難先としては千葉県守谷市や取手市を考えているそうです。
 その後、東海村にあるJCO臨界事故のフィールドワークや原発資料館の見学を行いました。そして、夕方からは栃木県に移動し、佐野市郷土博物館で足尾銅山鉱毒事件についての説明を受けました。

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