●1日目(12日土曜)
福島第一原発事故から5年。12日午後、「2016原発のない福島を! 県民大集会」が郡山市内の開成山陸上競技場であり、6千人が参加。この日を皮切りに、「フクシマ連帯キャラバン」がスタートしました。「フクシマ連帯キャラバン」は2年前からはじまり、今年で3回目です。
世界最悪レベルの原発事故でいまだに10万人ものひとびとが避難生活を強いられ、しごとを、そして、ふるさとを奪われている現実を忘れてはならない。政府や東電の責任逃れを許してはならないし、原発再稼働や輸出は許してはならない。
今年は2週間かけて、福島県内~茨城~栃木~群馬~埼玉~千葉~神奈川の各県をまわり、26日の「原発のない未来へ! 3・26全国大集会」に合流します。
●2日目(13日日曜)
今日は、朝、郡山市を出発して、浜通りの双葉町、大熊町、富岡町など福島第一原発近くの線量の高い地域をフィールドワークしました。
2年前に行った富岡駅やその周辺は線量が高すぎて震災直後のままだったのが非常に印象に残っていましたが、今日は駅はもちろん周辺の壊れた民家や店などが取り壊され復興へ向けて少しずつではありますが進んでいるなと実感しました。
しかし、除染で出た表土や草木などの放射性廃棄物が入った黒いトンパックの量は2年前の数十倍にも増え、道路に野積みされ、かつては豊かな実りの土地だったにちがいない、あちこちの畑や田んぼを埋め尽くしています。富岡町の小学校や中学校のグラウンドは荒れ放題で、ここで子どもたちの遊ぶ声が聞こえてくる日がもういちど来るのだろうかと思うと涙が出てきました。
第1原発に近づくにつれ、ガイガーカウンターの数値が上がり、目に見えない放射線の恐ろしさを改めて実感しました。
午後には、いわき市の動労福祉会館で、被災者の方たちのお話しや、各団体・労組の報告を聞きました。中間貯蔵場所の買収がまだ数パーセントしか出来ていないこと、若い人たちが避難したまま戻らないので若年層が少ないこと、福島県は東京都の1.5倍の地域で人が住むことが出来ないこと、未だに原発労働者へのピンはねがされていること、甲状腺がんの人が増えていることなど、さまざまな報告がありました。
特に同じ労働者として自ら被爆しながら働く除染労働者へのピンはねは絶対に許せないと思いました。
2週間の長丁場の行動ですが体に気を付けて、原発の廃炉へ向けて共に頑張りましょう。