-いのちを守れ くらしを守れ フクシマと共に 3・21さようなら原発全国集会- 発言内容③

東海村元村長村上達也さん

 私の所、東海村は原発発祥の地として、日本の原子力平和利用推進の旗を振ってきた。60年間旗を振ってきたが、私の時代は違った。1999年のJCO事故の時、1期目の村長をやっていました。当時原発は安全だ、原子力は安全だ、だから住民避難は必要ないと言われた中で住民避難を行ないました。日本の原発は安全だと神話を作ってうぬぼれていて、あの事故も想定外だと結論づけられました。私は、科学的な精神が欠けていると言ってきました。
 福島原発事故の3か月後脱原発を表明しました。原発推進の旗を振っている村長が、原発反対を言ったのでみんなびっくりしました。6月に日本の政府は、玄海原発3号機再稼働のための安全審査をやり安全は証明されたと言いました。私は、この国はまた原発事故を起こす。事故の反省が微塵もない。そこで、脱原発を表明した。村長を4期やり、脱原発をめざす首長会議を静岡湖西市の三上元市長、福島県南相馬市の桜井元市長らと作りました。
 今、東海第二原発を再稼働させようとしています。これは、何としても阻止しなければいけません。東海第二はなぜ駄目かというと、BWR110万キロワット一番最初の原発です。東海村は原発などできない地盤の上に作られました。40年経過して更に20年延長しようとしています。周辺30キロ圏内には100万人、20キロ圏内には75万人がいます。福島の20キロ圏内は8万人でした。東海の5キロ圏内でも8万人です。
 耐震基準は250ガルで作られ、今は905ガルに改造したから安全だとしていますが、そんなことはないと私は思います。30年運転を基準に設計されたものを40年運転し、更に20年延長しようとしています。電気ケーブルは全部不燃化と言っていたのに、30数%しかできません。避難計画は14市町村で必要なのにできたのは3か所だけです。
 東海原発を動かさないために茨城県民は頑張ります。みなさん応援をお願いします。

韓国の核再処理実験阻止30キロ連帯実行委員長イ・キョンジャさん 

 全ての原発に反対している韓国の人々を代表して、挨拶します。現在、朝鮮半島では、想像できなかったことが起きています。南北朝鮮とアメリカとの間で非核化に向けた話し合いが準備されています。韓国では文政権が脱原発宣言をしたのに、5基の原発が建設されています。日本では、6基の原発が再稼働され、安倍政権は憲法を改悪しようとしています。これでは本当の平和はやってきません。
 3月11日に福島事故から丸7年を迎えましたが、韓国や日本では原発が運転され、核のゴミが毎日生産されています。韓国政府は24基の原発を運転し、各のゴミが毎年750トン生み出されています(通算で1万6千トン)。核のゴミを捨てるところが無いなら、原発は止めるべきです。あまりにも単純で明快な答えです。韓国の「原子力村」の人たちは自分たちの利潤の為に原発を続けています。
 私の住んでいる大田(テジョン)の真ん中に、核のゴミが運ばれています。ここには原子力研究院があり、科学、研究、実験という言葉で核物質を運んでいます。ここでは、小さいけれどハナ炉という原子炉が運転されています。福島事故7周年で、私たちは核のゴミのドラム缶模型を作りパレードをしました。解決法がなければ今すぐ止めるべきです。原発は無差別で大量の殺人になるでしょう。
 人間が人間らしく生きて行くための社会でなくてはなりません。その始まりは全ての核の廃棄です。全ての核兵器をなくし、全ての原発をなくし、対立を止めるべきです。平和への期待が韓国では高まっています。一昨日、『安倍止めろ』と叫ぶ人たちの集会に行き、本当に感動しました。安倍政権を倒すまで連帯して闘います。雪の降る中、多くの人たちと連帯できうれしいです。ありがとうございました。

コメントは受け付けていません。

Highslide for Wordpress Plugin